「アフィリエイト広告という言葉を聞くけど、どのような仕組みなの?」
「どの種類のアフィリエイト広告が自社に適するサービスだろう?」
このように悩んでいませんか?
アフィリエイト広告は費用対効果が高いインターネット広告の手法で、新規顧客の獲得や売上アップを実現することが可能です。
しかしながら種類が多く、それぞれ特性が異なるため、自社に適するのがどのアフィリエイト広告であるのかをきちんと見極めることが難しいです。
今回は、アフィリエイト広告の種類を課金方式、表示形式、媒体、集客方法、商材獲得方法の全5タイプに分け紹介するとともに、選び方についても紹介します。
アフィリエイト広告の種類を理解して使い分けることで、収益アップにつなげましょう!
1. アフィリエイト広告とは
アフィリエイト広告とは、サイト閲覧者が広告をクリックし、広告主のホームページで何らかの条件を満たすことで成果報酬が発生する、インターネット広告手法のひとつです。
アフィリエイトによる広告は、商品やサービスを提供する「広告主」、広告を掲載する「アフィリエイトサイト」、サイトを運営する「媒体主」、そして「広告主」と「媒体主」を結ぶ「アフィリエイトサービスプロバイダー(ASP)」という存在によって成立します。
アフィリエイトサイトを運営する媒体主を「アフィリエイター」と呼び、アフィリエイターは自分のサイトに、広告主の商品やサービスに関する広告リンクを貼ります。
成果となるのは企業によって異なりますが、「申込」「商品の購入」「問い合わせ」「資料請求」が主な成果です。
アフィリエイト広告の仕組みについてより詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
2.課金方式の違いでアフィリエイトは4種類に分けられる
アフィリエイト広告は課金方式の違いで、以下の4種類に分類することができます。
- 成果報酬型広告
- クリック報酬型広告
- 表示報酬型広告
- 固定報酬型広告
アフィリエイト広告はテレビや新聞などの広告と比較して、課金の仕方が複雑であるため不安が大きくなりがちです。
アフィリエイト広告の課金方式を正しく理解し、自社に適したサービスを導入することが、収益を高める上でも重要です。
それぞれの広告の種類の特徴を理解して、新規顧客の獲得や売上アップにつなげてください。
(1)成果報酬型広告
成果報酬型広告は、紹介した広告を通して商品やサービスが売れると報酬を受け取ることができるアフィリエイト広告です。
成果報酬型のアフィリエイト広告では、商品を魅力的に宣伝し、「今すぐ欲しい!」と思わせるサイト作りが重要になります。
1件の報酬単価が、クリック保証型などと比べて高いことが多いので、検索システムに上位表示されると、高額の報酬を得ることも可能です。
成果報酬型広告は成果に対して報酬が支払われるため、反対に成果が出ない場合には、報酬は発生しません。
(2)クリック報酬型広告
クリック報酬型広告は、紹介した広告がクリックされた時に報酬を受け取ることができるアフィリエイト広告です。
クリック報酬型のアフィリエイト広告の代表例は、GoogleAdsense(グーグルアドセンス)です。
クリック報酬型広告の多くは、サイトのコンテンツの内容や訪問者の趣向に合わせた広告を自動的に表示してくれるシステムになっています。
メリットとしては、サイトで無理に広告を売り込む必要はなく、クリックした先で商品を購入してもらう必要も無いので、運用上のハードルがとても低いです。
しかし、クリック報酬型のアフィリエイト広告は数十円から最大でも200円程度と報酬単価が低いというデメリットもあります。
このことからクリック報酬型広告では、どれだけアクセス数を集めるかが安定した収入を得る指針になります。
(3)表示報酬型広告
表示報酬型広告は、紹介する広告が表示された回数に応じて報酬を受け取ることができるアフィリエイト広告です。
インプレッション報酬型広告とも呼ぶこともあり、広告が1000回表示されることで初めて収益が発生する仕組みです。
収益の算出には、見積もり収益額を広告表示回数で割ったRPM(revolutions per minute)という単位が用いられます。
表示報酬型広告はクリック報酬型と同じく、アクセス数を稼げば稼ぐだけ収益が発生します。
そのためたくさんのアクセスを集めているサイトに導入すれば、比較的容易に収益を上げることができるでしょう。
(4)固定報酬型広告
固定報酬型広告は、広告を掲載した期間に応じて報酬を受け取ることができるアフィリエイト広告です。
媒体主と広告依頼主が直接契約を結び、契約内容に応じて固定費で支払われるスタイルで、アクセス数や契約数など成果による報酬額の変動はありません。
広告単価はサイトの規模により異なるものの、媒体主にとっては安定した収入になるというメリットがあります。
一般的に固定報酬型広告は、広告依頼主が人気のYouTuberやインスタグラマーなど実績を持った媒体主に対してアプローチを行います。
そのため、アフィリエイト初心者や実績のない企業は取り入れることが難しい広告スタイルです。
3. 表示形式の違いでアフィリエイトは4種類に分けられる
アフィリエイト広告は表示形式の違いで、以下の4種類に分類することができます。
- テキスト広告
- ボタン広告
- バナー広告
- ネイティブ広告
アフィリエイト広告は、表示形式や貼る場所を工夫することで、広告のクリック率が大きく変わってきます。
記事のコンテンツを分析して最適な場所・最適な表示方式で掲載するコンテンツ連動型や、年齢や性別などの属性に情報に基づいて表示させる広告もあります。
ここからは、表示形式の違う広告の種類について特徴を確認していきましょう。
(1)テキスト広告
テキスト広告は、文字リンクで表示するアフィリエイト広告です。
テキスト広告はブログやサイトの本文に挿入できるので、コンテンツの中に自然に溶け込ませる形で設置できるというメリットがあります。
また、テキスト広告の長所はテキストで詳しく商品のセールスポイントを明示することができる点です。
このように、バナーと呼ばれる画像を使った広告に比べてシンプルな形式のテキスト広告は、押し売り感が少ないため、広告のクリック率が高い傾向にあります。
(2)ボタン広告
ボタン広告は、テキスト広告をボタンで装飾して表示するアフィリエイト広告です。
種類としては、「詳しくはこちら」「今すぐ予約」「お問い合わせ」「ゲームをプレイ」「購入する」「クリックして登録する」などがあります。
ボタン広告は消費者に行動を起こさせるよう誘導するのに有効的です。
このようにボタン告は、広告感がないまま消費者を惹き付けることができるため、クリック率が高い傾向にある広告のひとつです。
(3)バナー広告
バナー広告は、画像やで表示するアフィリエイト広告です。
ユーザーの目にとまりやすくインパクトやイメージを与えるため、イメージ広告と呼ぶこともあります。
商品のイメージを持ってもらいやすい利点があり、またバナー広告はPC向け、スマホ向け広告などいろいろなサイズに対応しているのが特徴です。
そのため、サイトのサイドエリアやフリースペースにも広告を掲載することができます。
バナー広告は記事の末尾に表示して、商品やサービスに興味を持っている潜在層に対して購入を後押ししたいときに役立つ広告です。
(4)ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、デザインや内容がサイトの記事の形式や提供するサービスの機能と同様で、それらと一体化した広告を指します。
代表的なネイティブ広告としては、GoogleAdsenseの記事内広告やインフィード広告、関連コンテンツがあります。
ネイティブ広告は、サイトのコンテンツエリア内で通常のコンテンツと同様に表示するため、ユーザーにストレスを与えず情報を届けることが可能な広告です。
ネイティブ広告は、記事と広告が自然に融合していることで、一般的なバナー広告よりもクリック率が高いのが特徴です。
4.アフィリエイトの媒体は3種類ある
アフィリエイトの媒体には、以下の3種類があります。
- サイトアフィリエイト
- ブログアフィリエイト
- ユーチューブアフィリエイト
アフィリエイト広告で収益を上げようとするなら、最初にやるべきことは媒体の作成と育成です。
通常、媒体が育つまでは、アフィリエイトの報酬は発生しません。
媒体が育つことでアフィリエイト広告が多くのユーザーの目に留まり、新規顧客の獲得や売上アップにつながるようになるからです。
では、アフィリエイトの各媒体の特徴を解説します。
(1)サイトアフィリエイト
サイトアフィリエイトとは、商品の販売を目的にして、専門書のようなサイト媒体に広告を貼る手法です。
収益第一主義として、キーワードや案件を基にSEO対策した媒体であるため、報酬までの道のりが非常に近いことがメリットです。
ユーザーがサイト内検索で情報を調べまわれば、売上が期待できるだけでなく、検索エンジンからの評価も得られて検索順位も上がりやすくなります。
サイトアフィリエイトには検索ボリュームの小さいキーワード、いわゆる「ロングテール」を攻めて流入を増やす手法と、反対に、検索エンジンで多く検索される「ビッグワード」を狙った集客手法があります。
(2)ブログアフィリエイト
ブログアフィリエイトは、運営する「作者」にフォーカスを当てたブログ媒体に広告を貼る手法です。
ブログアフィリエイトは収益第一主義のサイトアフィリエイトと違い、日記帳がわりのブログをブランディングし、アフィリエイトを後付けでプラスしたものです。
ブログアフィリエイトでは継続して新しい記事を投稿することが重要で、運営者である「作者」をブランディングしながらブログを長期的に育てていきます。
更新を続けることで、「作者」のキャラクターに対する信頼度が上がり、必然的にアクセス数も増えるでしょう。
(3)ユーチューブアフィリエイト
ユーチューブアフィリエイトは、ユーチューブ(YouTube)という動画の媒体に広告を貼る手法です。
ユーチューブで動画を見ると、冒頭にスキップ可能なCMが入ったり、途中で画面下にバナー広告が出てきたりしますよね?
動画を視聴した人がこれらの広告をクリックすると、動画の配信者に広告料が入るという仕組みです。
媒体がユーチューブになっただけで、サイトやブログアフィリエイトと報酬が発生する仕組みは同じですが、他の媒体との違いを上げるなら、ユーチューブアフィリエイトは文章力がなくても始めることができます。
5.アフィリエイトの集客方法は5種類ある
アフィリエイトの集客方法には、以下の5種類があります。
- SEOアフィリエイト
- SNSアフィリエイト
- PPCアフィリエイト
- 自己アフィリエイト
- メルマガアフィリエイト
アフィリエイトの集客方法にはたくさんの種類がありますが、実際には媒体や表示形式などを掛け合わせることでアフィリエイトは成り立っています。
(1)SEOアフィリエイト
SEOアフィリエイトとは、検索エンジンの上位に自分のサイトを表示させる集客方法です。
SEOとはSearch Engine Optimizationの略語で、検索エンジン最適化を意味します。
特定のキーワードで上位表示させることができれば、GoogleやYahoo!などの検索エンジンを通じて、商品やサービスを探している人に自社のサイトを見つけてもらいやすくなるでしょう。
SEOアフィリエイトをする際には、費用がかからないというメリットがある一方で、アルゴリズム次第で順位が変動したり、上位表示するまでに時間がかかったりするなどデメリットも考慮する必要があります。
(2)SNSアフィリエイト
SNSアフィリエイトとは、SNSを使った集客方法です。
SNSとはソーシャルネットワーキングサービスのことで、Twitter、Facebook、Instagram、LINEなどがあります。
自分の売りたい商品などをSNSで紹介し、自分のブログやサイトへ誘導するリンクを貼っておけば収益につなげることができます。
このようにSNSアフィリエイトは、ブログやサイトアフィリエイトと連動させる必要があり、ブログやサイトで記事の作成が完了したらSNSを使って拡散、アクセスを増やしながら成果を上げるというのが一般的です。
アフィリエイト広告を設置している媒体まで誘導するには、まずはSNSのフォロワーを増やすことが肝心です。
(3)PPCアフィリエイト
PPCアフィリエイトとは、PPC広告を出稿することで自分のサイトを検索エンジンの目立つところに表示させる集客方法です。
PPC広告というのはクリック課金型広告のことで、Yahoo!やGoogleに費用を支払うことで自社サイトに広告を出稿することができます。
言い換えれば、アクセスをお金で購入して稼ぐ手法です。
そのため、初期費用がかなりかかるだけでなく、広告主および代理店による審査を通過する必要があり、初心者にはハードルが高い手法といえるでしょう。
(4)自己アフィリエイト
自己アフィリエイトとはセルフバックとも言い、自ら購入や申込みを行うことで成果報酬を得る方法です。
自己アフィリエイトなら報酬を確実に発生させることが可能で、サイトやブログのアクセスがない状況でも成果を発生させて、報酬を得ることができるという利点があります。
ただし、自己アフィリエイトは基本的に1案件につき1回きりの手法で、報酬目的で同じ案件に何度も申し込むことはルール違反になるので気を付けましょう。
(5)メルマガアフィリエイト
メルマガアフィリエイトは、自身が発行するメールの読者を増やして成果報酬を得る方法です。
仕組みとしては、読者が来るのを待つブログやサイトなどのアフィリエイトと違い、読者にダイレクトに販売して行く”飛び込み営業”のようなイメージです。
また、メールを使ったメルマガアフィリエイトは検索エンジンに依存していないので、検索順位を気にする必要がありません。
とはいえメルマガ読者を増やすためには情報発信媒体が不可欠で、サイトやブログ、SNS、YouTubeなどを通じてあらかじめ信頼を得ておく必要があります。
6.アフィリエイトの商材獲得方法は3つある
アフィリエイトの商材獲得手法は3つあります。
- 物販アフィリエイト
- ASPアフィリエイト
- アドセンスアフィリエイト
アフィリエイトを始めるにあたって、「どんな商材が売れるのかな」「どの広告主を載せればいいのだろう」と悩むことはありませんか?
アフィリエイトで扱う商材の種類は商品、サービス共に多岐に渡ります。
また、商材によってはアドセンスと併用すると有用なものもあります。
ここからは、アフィリエイトの商材獲得方法について順にみていきましょう。
(1)物販アフィリエイト
物販アフィリエイトとは、物品を販売するアフィリエイトの種類です。
Rakuten(楽天)、Amazon(アマゾン)などから、アフィリエイターは売りたい商品やサービスを自由に選ぶことができます。
物販アフィリエイトは成約型の案件になるため、紹介した商品が売れることで報酬を得ることが可能です。
売れやすい商品を扱えばより報酬が発生しやすくなるため、商品の選定が非常に重要だと言えるでしょう。
また、商品の使用感を記したレビューサイトや比較サイトを運営するなど、読者への説得力を上げるための工夫も必要です。
(2)ASPアフィリエイト
ASPアフィリエイトとは、ASPで取り扱っている商材を提供するアフィリエイトの種類です。
ASPとはAffiliate Service Provider(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)の略語で、インターネットを通じて成功報酬型広告を配信するサービス・プロバイダのことです。
アフィリエイターはASPから提供受けた商材を宣伝し、購入された場合に成果報酬を受け取ることができます。
代表的なASPにはA8.net、afb、バリューコマースなどがあり、各ASPは取り扱う商材が違うだけではなく、操作の使い勝手も様々です。
ASPアフィリエイトには、情報商材を専門に扱うASPの案件を扱う情報商材アフィリエイトや性に関する商品を扱うアダルトアフィリエイトなども含まれます。
ASPアフィリエイトでは、運営する媒体に合った商品を選ぶことで、収益拡大を実現することができるでしょう。
(3)アドセンスアフィリエイト
アドセンスアフィリエイトとは、広告がクリックされることで報酬が発生するアフィリエイトの種類です。
アドセンスアフィリエイトはGeogleアドセンスのことを指します。
Geogleアドセンスは商品を購入してもらうのではなく広告のクリックだけで報酬が発生するため、報酬発生の難易度は低いです。
また、Geogleアドセンスが貼られているサイトやブログに合わせて、もしくはユーザーのサイト閲覧履歴から関心がある可能性が高い広告を割り出し、自動で適した広告を表示してくれるので、広告の選択は不要となります。
その一方で報酬額が高くないため、安定した額の報酬を得るようになるまでは時間がかかることや、ガイドラインや規制が厳しく違反を重ねるとGeogleアドセンスのアカウントが停止されることが難点と言えるでしょう。
一般的にアドセンスアフィリエイトのクリック率の平均は1%前後であるため、アドセンス収益を高めるためには、PV(閲覧されたページ数)が多いことが有利になります。
このように報酬発生までの難易度は低いが、報酬額が低いアドセンスアフィリエイトではPV数を上げるためには、自分が書きたいことや伝えたいことを継続的にコンテンツにし続けることが必要です。
ここまでアフィリエイト広告の種類について解説しました。
以下の記事ではアフィリエイトで費用対効果アップさせる方法やおすすめASPを紹介していますので、参考にしてみてください。
「アフィリエイト広告会社稼げる選び方!収益率を上げるおすすめASP初中級者向け6選」
「アフィリエイト広告出稿で費用対効果を向上させる4つの方法【広告主必見】」
まとめ
この記事では、アフィリエイト広告の種類やそれぞれの特徴と、それらを使いこなすためのポイントについて解説しました。
アフィリエイトで収益を大きくするには、種類の特性を理解し、それらをうまく掛け合わせる必要があります。
この記事を参考にしながら、アフィリエイト広告について理解を深めて売上アップを目指してください!